認知症スマイルセミナー

斜里町認知症スマイルセミナーについて

斜里町では認知症についての理解を深めるために、世界アルツハイマー月間である9月から3か月連続で「認知症スマイルセミナー」を実施しています。

第1回 網走脳神経クリニック院長による認知症予防セミナー

 【9月14日 ゆめホール】

網走脳神経クリニック院長 藤田医師をお迎えし認知症の要因と予防についてお話していただきました。

斜里町地域福祉課が作成した認知症に関する資料展示もあり、講演前後に多くの方が足を止めご覧になっていました。

バランスのとれた食事

頭ではわかっていても乱れがちな食生活。あらためて気をつけるポイントを知ることができました。

1.塩分控えめで魚と野菜中心の和食(肉より魚を多く)

2.食物繊維を含む食品をとる(善玉菌のえさとなる)

3.良い油をとる(オリーブオイル、絵ごま油、アマニ油)


「先生のお話とは真逆の日常に驚いている。塩分、糖分、たばこ大好き。夜更かしで常時寝不足、運動もほとんどしていない。このような日常で血圧だけは正常。反省、反省の講演でした。ありがとうございました」

参加者のアンケートより


脳の老化を避ける幸せ因子

脳の老化を防ぐことで認知症になるリスクを減らすことができるそうです。

1.「やってみよう」・・・意欲、自己実現、成長

2.「ありがとう」・・・感謝と良い対人関係

3.「なんとかなる」・・・時には楽観的に

4.「マイペース」・・・無理せず自分らしく

健康に気を付けることはもちろん、心地よい人間関係やりがいをもつことで認知症になるリスクを減らすことができるのですね!


認知症に向かうスピードをゆるやかにするために

1.楽しみをもとう

2.役割をもとう

3.ほめてやる気をアップ

4.「ありがとう」と言える関係づくり

年を重ねても楽しみや役割をもって暮らしていきたいですね。そのためには元気なうちから自分の楽しみをもち、心地よい人間関係をつくっていくことが大切なのだと考えさせられました。

第2回 作業療法士 丸子先生の認知症予防体操

【10月11日 ゆめホール】

今回の講師は国保病院の作業療法士である丸子剛史先生。

「ながら運動で頭スッキリ」というタイトルで体を動かしながらできる認知症予防について学びました。


【ながら運動ってどんなこと?】

ながら運動とは、異なる二つの動作を同時にすることです。脳に刺激を与え認知症予防効果があるそうなのでぜひやってみてください。

「散歩しながらしりとりをする」

「じゃんけんしながら暗算する」

「歌を歌いながら料理する」

丸子先生と一緒に参加者のみなさんもやってみましたが、これがなかなか難しい!

みなさんできなくて笑いながら体操していましたが、笑うことも認知症予防ですよね。楽しく続けましょう!

「今からできる認知症予防の足と手と頭を使う体操とてもよかったです。頑張って実行しようと思います」

参加者のアンケートより

トコラボでは、みなさんにゆったりとした時間を過ごしていただきたいという思いからスマイルセミナーの際にドリンク提供を行っております。今回も多くのみなさんにご利用いただきました。

第3回 映画 オレンジランプ上映

町内3か所で映画「オレンジランプ」の上映会を実施しました。

この映画は、若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話をもとに描かれた、家族の希望と再生の物語です。

中斜里シャトランでの上映会の様子

「映画の内容が心に響きました。認知症は人生終わりではないのですね!セミナーこれからも続けてください」

「家族、友人、会社の方の協力素敵でした。できないんじゃなく、できることを増やしてあげたいです。いつも笑顔でいられないけど、笑顔でいられるようにしたいです。認知症サポーター受講します」

参加者のアンケートより

アンケートにもあるとおり、認知症になっても周囲の関わり方や工夫次第で安心して生活できること、「困っている」「助けてほしい」と言える関係性がその人を支えるということが描かれていました。

認知症になっても暮らし続けられるまちを目指して、今後も関係機関と協力しながらご本人やご家族が安心して相談できる場をつくっていきます。

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