中止となった「ウトみん2」

ホワイトアウトで中止の判断

「ウトみん」は、トコラボが令和6年9月にウトロ地区の暮らし心地のヒアリングを行い、「交流の場がほしい」という声から生まれました。ウトみん2は残念ながら悪天候で中止となってしまいましたが、予定していた内容とご協力していただいた方についてお伝えします。

当日は大粒の雪と強い風。ウトロに向かうにつれて強まる雪に不安が募ります。会場で協力者の方と挨拶を交わしうどん作りを始めると、「ホワイトアウトで行けない!」と連絡が入りました。

すでに会場準備をしており、地域食堂のうどんも作り始めていましたが、みなさんの安全を最優先してやむを得ず中止の判断をしました。

協力者のありがたさ

第1回でもリース作りのワークショップをしてくださった横内さん。今回も工作ワークショップでご協力いただくことになっていたほか、帰省中の娘さんと親戚の方が地域食堂の「うどんサポーター」として来てくださいました。

長年ウトロに住む高齢の女性は当日の朝、「うちのでよかったらみんなに出してあげて」と漬物をくださいました。

なんと北見市から参加の‟たあ坊さん”「トコラボのインスタを見ました。あまり料理できないんですけど、うどんサポーターやらせてもらえますか?」というメッセージが来たときは驚きと嬉しさでいっぱいに。

会場で中止をお伝えすると「この天気だからしょうがないですよ」といやな顔ひとつせず、片付けを手伝ってくださいました。

ウトロ支所の職員さんにもご協力をしていただき片付け終了。せめてものお礼にみんなでうどんを食べました。

「中止になっちゃいましたけど、うどんサポーターは経験できましたから!」とたあ坊さん。みなさんの優しさが身に沁みたほっこりうどんとなりました。

斜里高校・知床ウトロ学校の展示協力

斜里町の各学校は「地域に開かれた学校」を目指し実践しています。今回は斜里高校と知床ウトロ学校の学習成果発表の作品をお借りして展示させていただきました。みなさんに見てほしかった力作が勢ぞろい。

ウトロ学校は、地域の飲食店の協力で作ったこけももクッキー、海辺で拾ったシーグラスの小瓶、ウトロの沿道に植えられたマリーゴールドで作ったバスボムについての発表資料を展示

本当に謎になった 「NAZOウトロ店」

第1回ウトみんで回収した古本と古着を「NAZOウトロ店」としてフリーマーケット販売する予定でした。保管場所の都合もあり古着は児童館に、古本は図書館に寄付させていただきました。寄付していただいた皆様、ありがとうございました。

ワクワクしながら準備した「工作天国」

トコラボにはものづくりが好きな職員がいます。「ウトみんで大人も子どもも一緒に楽しんでほしい。それを見ている人も楽しめることを考えよう」と工作ワークショップを準備してきました。

会場に集まった人で作ろうと思っていた新聞ドームは3月29日に児童館でやることになりました

町内企業の協力

佐藤製材さんに、「簡単にできる工作ワークショップがしたいんです」と相談したところ、すぐに端材を用意してくださいました!イベントは中止になりましたが、ゆめホールで開催される「ひとゆめ展」に見本として作ったものを展示します。こうした地域の企業の協力も大変ありがたく力になりました。

得たものと今後に向けて

大急ぎで中止の連絡をした後、実施予定だった内容をインスタグラムで発信したところ数名の方からメッセージをいただきました。

「今日のランチはうどんと楽しみにしていました」

「残念でしたが仕方がなかったように思います」

「子どもも集まるイベントなので中心の判断は妥当だと思います」

「これから行こうと思ってたのに残念です」

「斜里高校とウトロ学校の展示もあったんですね。いい取り組みだと思いました」

楽しみにしてくれた方や中止の判断を理解してくださる方の言葉に、申し訳なさと感謝がこみ上げました。

ウトロの暮らしヒアリングの中で意見の多かった「交流の場がほしい」という思い。私にとっては「ウトみん」を準備する中で関わったみなさんとの時間が交流の場となりましたが、人によって求めている形はさまざまだと思います。ウトロに住む方が求めているのはどのようなものか、まだまだつかみきれていません。便利なQRコードや紙のアンケートも大切ですが、直接お話しするとその何倍もの想いを知ることができました。今後は交流の場だけでなく交通や買物、子育てや高齢期の生活の課題も頭に置きながらウトロ地域のみなさんの声を聞き、何ができるかを考えていきます。

ウトみん2にご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

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